倫理ふくおか シリーズ「人」2026年5月号

福岡市早良倫理法人会所属
福岡県倫理法人会 副会長/法人レクチャラー
OLICE合同会社 代表社員 永杉 貴司(ながすぎ たかし)さん
趣味/野球観戦・温泉・ゴルフ 座右の銘/これがよい、喜べ

福岡市博多区でオーダースーツを手がけるオリス合同会社の代表永杉貴司社長にお話を伺い、装いに込めた想いと歩みに迫ります。

はい。オーダースーツをメインに、シャツや靴、企業様の制服など、アパレル全般のご提案を行っています。
一人ひとりに合わせた「その方が一番輝く一着」をお届けする仕事です。

大学時代に天神のメンズショップでアルバイトをしていたのがきっかけです。
自分がコーディネートした服をお客様が購入されて、「よかったよ」とまた来てくださる。
その姿を見て、服には人の気持ちを前向きにする力があると感じたんです。
新しい服を着ると「よし、やるぞ」とスイッチが入る。
その瞬間に関われる仕事がしたいと思い、この道に進みました。

一番はやはり40年近く携わってきた経験ですね。
国内のさまざまな縫製工場と連携しており、お客様の要望に応じて最適な工場を選べるのが強みです。
同じ生地でも工場によって仕上がりやシルエットは変わります。
その違いを見極め、その方に最も合う一着をご提案できる点が大きな特徴です。
また、採寸だけでなく「どんな着心地が好みか」までしっかりヒアリングします。
ぴったり着たいのか、ゆとりを持たせたいのか。
その感覚を共有しながら形にしていく、いわゆる※ビスポークの考え方を大切にしています。

※「ビスポークテーラー」は、顧客と対話(Be-spoken=話し合う)を重ね、好みや体型に
合わせて仕立て服(スーツ)を製作する洋服店という意味になります。

既製品だと、デザイン・価格・サイズすべてが合う一着を見つけるのは意外と大変です。
その点オーダーは、好みのデザイン、予算、体型すべてに合わせて作ることができます。
さらに裏地やボタンなど細部まで自分仕様にできるので、世界に一着だけの特別なスーツになります。
着ることで自信が生まれる、それが一番の魅力ですね。

「人に寄り添うこと」です。
スーツは単なる服ではなく、その方の人生のさまざまな場面に寄り添う存在です。
晴れの舞台はもちろん、日々の仕事の中でも、その瞬間瞬間がステージだと思っています。
その場面にふさわしい一着を一緒に作り上げていくことが、私の役割であり、生きがいです。

30歳で上司の誘いで部下と3人で独立し、その後うまくいかず、41歳で一人で再スタートを切りました。
ただ当初はお客様も少なく苦しい時期が続きました。
さらに大分で居酒屋経営にも挑戦しましたが、結果的に大きな借金を抱えて福岡に戻ることになりました。
その時に出会ったのが倫理法人会です。
学びを通して、苦難の捉え方が大きく変わりました。
「これは自分を成長させるために起きている」と前向きに考えられるようになったんです。
また、学びの中で「自分の本(もと)」に気づき、かつての上司に謝罪する実践をしました。
ずっとできなかったことができたことで心が晴れ、その後の仕事の流れも変わっていったように感じています。

私の想い:想いを形にして「人に寄り添う一着」を創り続ける!

まずは実践者であることですね。
そして会長を支えながら、各単会がスムーズに活動できるようサポートすることが役割だと思っています。
また、会員の皆さんには「頼まれ事は試され事」として、ぜひ役を受けてほしいと伝えたいですね。
やったことのないことに挑戦することで、自分自身が大きく成長できると実感しています。

全国・世界への展開をさらに拡げたいです。国や文化に合わせた指導を実現していきたい。
倫理法人会での学びや出会い、人に任せる力が、ここまで導いてくれました。
今後も挑戦は続きます。

【編集後記】
終始穏やかな語りの中に、お客様一人ひとりに丁寧に向き合い続けてこられた姿勢が感じられました。
これまでの歩みや経験が、自然と今の仕事や人との関わりに表れているように思います。

福岡市博多区博多駅前4-5-18
TEL092-409-2801
事業内容/衣料品卸小売業(オーダースーツの販売及びアパレル全般)
https://olice.style.tm